てんかんや鬱、便秘にまで効果があるとされる万能なCBDオイルですが、不妊治療にも効果があるのでしょうか?
実は、CBDとマウスの生殖能力について調べた研究では、CBDを投与したマウスは生殖能力がアップした結果が出ています。
この記事では、CBDオイルの不妊治療についてお伝えします。
CBDオイルと不妊治療の関係について
CBDオイルと生殖能力を活性化に関するマウスを使った実験があります。
CB2 Cannabinoid Receptor Regulates Sperm Creation, Researchers Consider Fertility Treatments
この実験では、3種類のグループのマウスを使って、CB2カンナビノイド受容体が生殖能力にどのような効果を与えるか調べました。
- 1番目のグループのマウスには、CB2カンナビノイド受容体を活性化させる薬
- 2番目のグループのマウスには、CB2カンナビノイド受容体を阻害させる薬を
- 3番目のグループのマウスには、対照実験として食塩水を
それぞれ21日間与え続け、結果を比較した結果
- CB2カンナビノイド受容体を活性化させたマウス→精子が作られやすくなった
- CB2カンナビノイド受容体を阻害されたマウス→精子が作られにくかった
という結果になりました。
まだマウスを対象とした実験のため、人体でどのような効果があるかはわかりません。
しかし、CB2カンナビノイド受容体は男性不妊に対して効果的である可能性が示唆されています。
大麻(THC)使用は男性の生殖能力に悪影響なのか?
まず前提として、大麻に含まれる成分はTHCといい、THCとCBDは全く別物です。
CBDは麻薬成分は含まれておらず、生殖能力に悪影響を与えると言う結果は出ていません。
麻薬成分のTHCですが、THCは「生殖能力が低下する」作用があると言う噂もあります。
しかし、調べてみるとそれはどうやら誤解だったことがわかりました。
1974年に発表された男性の長期大麻常用者を対象とした研究では、男性ホルモンの一種であるテストステロンが44%も減少し、性機能が低下して精液に異常が見られたと報告がありました。
しかし、その2年後に行われた研究では、テストステロン(男性ホルモン)の減少を再現できていません。
さらに、その10年後に行われた実験でも男性ホルモンの低下を確認できませんでした。
おそらく最初の実験では、被験者が他の薬物を使用していた可能性が高いと考えられています。
このように、そもそもCBDとTHCは別物なので心配はないのですが、THCにも生殖能力に悪影響を与えないことがわかっています。